ネペンテスの馴化について

こんばんは。 くりたです

 

授業が始まってバタバタしており、気づいたら前回から1ヶ月以上も経っていました

自分は課題を徹底的に後回しにするタイプの人間で、今もレポートの提出期限が迫り来る中こうしてブログを書いているわけですが、このほうが出来が良いレポートが書けると思うのは自分だけ?

そういえば昔、背水の陣という戦術があったのを思い出しました。

 

 

さて、今日の本題ですが、3月にBEより輸入したネペンの馴化が終わったので、到着から馴化までの管理をざっくりと紹介しようかと思います。

 

3月4日 山田農園より代行輸入して頂いた植物が到着 いつもお世話になっており

ますm(_ _)m

到着したのは以下の5種

  • N.petiolata BE3135
  • N.eymae BE3736
  • N.ventricosa madja-as BE3278
  • N.burkei BE3254
  • N.vogelii BE3256

burkeiとeymaeはMサイズ、それ以外はSサイズです。

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N.petiolata BE3135

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N.eymae BE3736

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N.ventricosa madja-as BE3278

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N.burkei BE3254

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N.vogelii BE3256

パックから取り出して写真を撮っています。苗の状態ですが、葉の枯れもなく、低温で弱った感じも全くありませんでした。とても良い状態だと思います。
しかし根っこは太いの以外は全て千切れていて、長旅の影響で株の免疫力も落ちています。このまま通常の管理をすると苗がしなびてしまったり、病気に犯されるリスクがあるため、1ヶ月程度特別な管理をします。

具体的には、

  1. 葉からの蒸散量を減らすこと
  2. 根部、加えて葉への十分な水分供給
  3. 病気の対策

が大切です。1ですが、輸入直後の苗は根の機能が弱く、水を吸い上げる力が弱いです。そのため、なるべく水分のロスは避けたいところです。半日陰に置き、空中湿度を高く保つことで、葉からの蒸散量を減らすことができます。同じ理由で2も大切です。せっかく伸びてきた根が乾燥で枯れてしまったら大変なので、乾燥しやすい素焼き鉢などは使わないほうが無難だと思います。

あと、ここで葉にも水をかけてあげるようにすると良いです。経験上ネペンは葉やピッチャーからも水分を吸収していると考えられるので、根っこが弱っている時こそ、ミストなどで葉にたくさん水をあげると植物の負担も少ないでしょう。

しかし、常に濡れたままで空気が停滞していると、カビや病気の原因になってしまいます。

そこで、3の病気への対策ですが、まず通気を確保するのが手っ取り早くて良いと思います。あとは清潔な用土に植え、薬で殺菌すれば大丈夫でしょう。

 

この3点を踏まえた具体的な管理ですが、

うちでは普通のスリット鉢に鹿沼土の細粒で植え付け、トップジンMなどで殺菌した後、温室の下段において腰水で管理してます。(細粒を使うと根っこへの密着度が上がり調子が良いと山田さんがおっしゃっていたような気がするので、うちでは挿し木や順化の時に使ってます。)

また、通気を確保するために特に密閉、加湿はしていません。(流石に、寒い時に温室を解放するわけにはいきませんが、、)この時期なら昼は解放して、夜にビニールのカバーを閉める感じです。種類にもよりますが、大抵の低ー中地性ネペンは湿度に対しての耐性があるので、そこまで加湿に神経質になる必要もないかなと思います。

ただ、温室の下段は半日陰になっていて、シダなどを入れてることもあり空中湿度は高めです。夕方にはミストがかかり、株がびしょびしょになりますが、上段のファンによって最低限の通気は確保されているので、病気のリスクも減らせます。

 

 

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温室の下段

 

こうした管理を1ヶ月くらい続けていると、順調なネペンは葉を展開してくるので、そのタイミングで徐々に通常の管理に近づけていきます。このとき元からついていた袋はほとんど枯れるんですが、これは調子が悪いのではなく、新しい環境に対応していないために枯れてるだけかど思います。次から展開する葉にワックスがかかったような光沢があればちゃんと新しい環境に馴染んでる証拠なので、順化はほとんど終了です。

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現在は温室の中段においてます

 

現在の姿

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f:id:kuritainfo:20200525233154j:plainこうしてみると結構赤くなってますね笑 

以上、ネペンの輸入株についての記事でした。

輸入後の管理など、参考にしていてだけたら幸いです。今回はうまく順化できましたが、今後の輸入で失敗したらまた記事にしようと思います😅

この5株については個別に栽培記録を書くので、詳しい種の情報や栽培情報などはそちらを参考にしてもらえたらと思います。

 

 

〜〜〜みんなのうたのコーナー〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

『Pearl of the Quarter』ーCountdown to Ecstacy   Steely Dan

www.youtube.com

 

おまけ

このコーナーは筆者が好きな曲を紹介するコーナーで、楽しいコーナーです(自分が)。

今回は『Pearl of the Quarter』。

1973年にSteely Danによって出された2ndアルバムCountdown to Ecstacyに収録されています。 このアルバムは珠玉ぞろいですが中でもお気に入りの曲がこの曲『Pearl of the Quarter』で、もう5000回くらいは聴きました(嘘) みんなも聴きましょう。 当時の精鋭たちをスタジオに集めて何百回もリテイクを繰り返していたとの噂ですが、ギタリストやベーシストの名前を知らず、実際のメンバーを見てもピンときませんでした(笑) 要するに彼らは完璧主義だったってことです(たぶん)。

 

内容は娼婦ルイーズとの恋に落ちた男の独白ですが、彼女の素性が直接的に示されることはありません。むしろ最初はニューオリンズの海辺で出会う普通の男女の歌に聞こえるのですが、歌詞中の地名や単語のダブルミーニングにより彼女が娼婦であることがそれとなく示されてゆきます。こういう遊びは掛詞を用いた日本の和歌などにも共通して見られるのが面白いですね。

ひねくれた歌詞の多いダンの曲ですが、この曲は珍しく作詩者の素直な気持ちが垣間見えるので特に好きです。昔の記憶を巡るうちに思うことでもあったのでしょうか。

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FrenchQuarter(1978)のポスター




the quarter: ルイジアナ州の地名French Quarterのこと。フランス植民地時代の名残が見られる場所で、ここの娼婦をテーマにした映画がある。

"voulez vous": ”Voulez-vous coucher avec moi ?”の省略と思われる

red beans and rice: ルイジアナ州の郷土料理(豆とお肉などを入れたリゾット)

miracle mile: 表参道のようなきらびやかな通りのことをこういうらしい。友達のパパが教えてくれた。

Cajun: フランスの

million dollar words: お世辞 と 実際に彼女にあって話すのに大金をはたいた という意味のダブルミーニング